学会賞・奨励賞
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第29回学術総会(福島大会)学会賞・奨励賞(学会賞1題、奨励賞2題) 2022年3月28日記載
[学会賞]
●わが国における措置入院を含む非自発的入院制度運用の地域格差の分析-Gini係数による可視化の試み-
花岡 晋平(千葉県精神科医療センター)
非自発性入院運用の都道府県別格差の推移をGini係数で可視化した研究。これまで行政ごとで非自発性入院の格差があると言われてきたものを統計学的な手法を用い、現状分析だけではなく過去からどう変化してきたかまで分析されている。今後もモニタリングとして使える視点を今回提示しており、この調査報告そのものの有用性や当学会への貢献度が高く、学会賞にふさわしい研究である。
[奨励賞]
●コロナ感染症を経験して(初動対策としてアクションカードの活用を試みて)
鈴木 智織(沼津中央病院)
コロナ感染症に関する初期対応にアクションカードを使用した研究。マニュアルが上手く機能しなかったという振り返りも含め、現場の試行錯誤が読み取れる発表であった。通常アクションカードは災害時に使用されるものであるが、コロナ対策を災害と見立てた発想が面白く、活動力も評価される。アクションカードによりスムーズな対応が展開された点において、今後コロナ感染症への対応として他の医療機関でも有効活用できるのではないか。
●精神科救急医療ニーズの多様化に向けた医療の質向上と医療提供体制の最適化に関する研究
塩澤 拓亮(国立精神・神経医療研究センター)
非自発性入院患者のひとつのモデルを見出せないかという、2500ほどの症例を対象とした大規模な調査研究。統計学的手法が非常に緻密であることに加え、作業量やデータとして正しいものを示そうとする姿勢に誠実さを感じる。このデータを今後どう活かすか期待したい。また、もう少し医療サイドの要因を含めて研究するとより具体的な結果が期待できると思われる。
第28回学術総会(令和元年度) 学会賞・奨励賞(学会賞該当なし、奨励賞2題)
[学会賞]
該当なし
[奨励賞]
●「精神科救急病棟入院患者の自覚的睡眠、他覚的睡眠(看護師による観察)と客観的睡眠(簡易脳波計の記録)の比較」
文 鐘玉(公徳会佐藤病院 精神科)
(2021年6月17日:追記)
●「認知症を伴わず60歳以降に精神病症状を来した患者において速やかな入院加療を要した群についての検討」
末廣 聖(大阪大学大学院医学系研究科 精神医学講座)
第27回学術総会(令和元年度) 学会賞・奨励賞(学会賞該当なし、奨励賞2題)
[学会賞]
該当なし
[奨励賞]
●千葉大学医学部附属病院における精神科緊急対応研修会の実践報告(第2報)
~多職種連携教育(IPE)に基づく実践的な研修を目指して~
鎌田 雄(千葉大学医学部附属病院総合医療教育研修センター)
●スーパー救急病棟入院中の統合失調症患者のセルフスティグマ、抑うつ症状、自閉症スペクトラム特性、
リカバリーとの関連について ~外来患者との比較~
小松 浩(宮城県立精神医療センター)
●精神科トリアージスケール(Mental health triage scales:MHTS)を用いた精神科救急状態の評価
松原 拓郎 (松原病院)
第26回学術総会学会賞・奨励賞(学会賞1題、奨励賞2題)
[学会賞]
●「精神科救急病棟における尿中薬物検査の実施状況(第二報)」
廣瀬 祐紀 (千葉県精神科医療センター)
[奨励賞]
●「埼玉県精神科救急情報センターにおける頻回相談事例への介入について」
平賀 菜摘 (埼玉県立精神保健福祉センター)
●「クライシスプラン作成と活用、その効果~あさかホスピタルにおける実践から~」
桑原 純一朗 (あさかホスピタル)
第25回学術総会学会賞・奨励賞(学会賞該当なし、奨励賞3題)
[学会賞]
該当なし
[奨励賞]
●精神科救急病院における入院患者の自殺企図の特徴および危険因子
齋藤 暢紀 (岡山県精神科医療センター)
精神科救急施設入院中における自殺企図の要因を解析し、精神症状よりむしろ自殺企図の既往、家族歴、身体機能の喪失、孤立などが関連していたとの結果を得ており、危険性の察知などに有益と思われた。対象となる期間や症例数、調査施設などを広げることが今後の課題と思われる。
●埼玉県立精神保健福祉センターにおける自殺を予告する事例の概要
桃田 彩子 (埼玉県立精神保健福祉センター)
電話相談において、リスクアセスメントシートを用い、自殺の切迫事例と判断されたケースについて警察に通報し安全確保を行うといった取り組みが紹介されていた。相談者との対応、警察との連携、切迫事例の判断などいくつかの重要な問題が提起されており、この発表から学ぶべきものが多いことが評価された。
●埼玉県における措置入院 -10年間の推移-
山内 千恵美 (埼玉県立精神保健福祉センター)
埼玉県における10年間の措置入院3,595件を対象とした調査の報告であり、膨大な対象の解析を行ったことが評価された。今後はデータの解釈や考察を更に深めることを期待するものである。
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